Im Anfang war das Buch-購書&購盤日記-

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《読書》小飼弾『空気を読むな、本を読め。-小飼弾の頭が強くなる読書法-』イースト・プレス



●〔20〕小飼弾『空気を読むな、本を読め。-小飼弾の頭が強くなる読書法-』イースト・プレス 2009 (2010.02.21読了)

○内容紹介
月間100万PVを誇る書評ブログ『404 Blog Not Found』主宰 小飼弾の読書法をあますところなく公開!考える力が恐ろしいほど身につく!『小飼弾が選ぶ最強の100冊+1』収録
「IT時代の『知の巨人』、小飼弾さんのエッセンスがサクサクと手に入ります。それは、金銭では決して測れないほどの価値です。」 勝間和代本を読むことは「~しなければならない」という仕事のような義務でもなんでもない。「~できればいい」という類の「遊び」のひとつであり、快楽でもあります。そうして読書で得た知識や知恵、発想法、論理力は、自然とあなたの力になるのです。(「はじめに」より)

 期待して読んだのですが、イマイチでした。ありきたり。部分的には面白いところもあり。

○エロへのこだわり
 (エロ本について)これは消費されるということを大前掟にしているからでもありますが、その供給量はものすごい。「供給されて、消費されるとおしまい」というサイクルができあがっているのです。
 そこに、これだけいろいろな作品が出ているにもかかわらず、なかなか古典や大ヒット作が出てこない理由があるのでしょう。歴史もそこそこあるはずなので、古典が出てもいいはずなんです。映画のように「全米が泣いた!」ではなくて「全米が抜いた!」というような大ヒット作も、古典と呼ばれるほどの名作も出てよさそうなものなのに、それらしいものがあまりない。(p.169)

 そもそも、アダルトビデオでやっているセックスと実際のセックスはものすごくかけ離れたものです。
 アダルトビデオのセックスは、男女の体が離れている。そうでないと、見せたい部分が見せられないから、撮りたい部分が撮れないからそうしているのです。
 ところが、実際のセックスは接触面積が広い。気持ちいいセックスは、肌と肌の接触面積が大きく、端からは肉団子のような塊にしか見えない。西原理恵子がいうところの 「ゴンズイ玉」。
 「作品」として見た場合、実際のセックスを撮ったアダルトビデオよりエロアニメ、エロアニメよりもエロマンガ、そしてエロマンガよりもエロ小説のほうが「想像度」は高い。どういうことかというと、それだけ読者の想像力を強く必要とするということです。「ハメ撮り」はカメラさえあれば誰でもできますが、エロを文字にするのは、とても難しい。映像など実体参照型のエロのほうが圧倒的に多い理由がそこにあります。(pp.178~179)
 「全米が抜いた!」(笑)

○水野俊哉『ビジネス本作家の値打ち』扶桑社 (2010)より

最近はTwitterに力を入れているようだが、もっとも盛り上がっていた頃のブログのアフイリエイト収入は月60万円に通していたというからすごい。(中略)小飼氏のブログで書評されるのは、日経新聞に1回広告を出すのと同じくらいの効果があると言われる(ちなみに、筆者の本で一番売れたのも、小飼弾氏のブログで紹介された一冊である)。だが、「小飼弾がブログで紹介した本」は売れるのに、「小飼弾が書いた本」が今ひとつ売れないのは何故なのか。これは、ビジネス本界の七不思議のひとつと言ってよいだろう。(pp.58~59)

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  1. 2010/11/20(土) 05:26:33|
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《読書》青木理『絞首刑』現代プレミアブック(講談社)



●〔9〕青木理『絞首刑』現代プレミアブック(講談社) 2009(2010.01.13読了)

○内容紹介
「存置」か「廃止」か、ではない。描かれるのは、徹底的にリアルな風景だけ。裁判員制度の導入で貴方が得るもの、それは、どこかの誰かを死刑にする可能性。加害者本人や被害者遺族、刑務官、教誨師、検察庁幹部…。それぞれの口の端から零れる懊悩と逡巡、そして、自らの手で死刑を確定させた男からの手紙に書かれる酷薄な論理。さまざまな現場の声を拾うことによって再現される、執行のボタンを押すという「作業」にまつわる、あるがままのリアル。裁判員制度が始まり、貴方も誰かを「死刑」にする権利を手に入れた。必要なのは「存置」か「廃止」かという机上の論ではない。執行現場で起きているリアルだけだ。

 個々の部分については突っ込み不足かと思いますが、コンパクトに全体像をつかむには良いかと思います。

 私が死刑について興味を持ち、いろいろと本を集めたり読んだりするようになったきっかけは、合田士郎『そして、死刑は執行された』恒友出版を読んだことです。本書は「元無期懲役囚・死刑囚棟掃夫の著者が見た誰も書かなかった死刑囚棟の現実。」を描いています。



  1. 2010/06/27(日) 05:32:21|
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《読書》潮木守一『職業としての大学教授』中公叢書



●〔8〕潮木守一『職業としての大学教授』中公叢書 2009(2010.01.11読了)

○内容紹介
学問に近道はない、教授への近道はもっとない。大学教員は、どう育成され、どう選抜されているのか。米英仏独と日本を比較して、明らかになるメカニズム。講師、准教授、教授と昇進する大学教員の人数比や昇進のシステムはどうなっているのか。英仏独米日を比較し、今日的課題を明らかにする。

 実証的でなおかつわかりやすい本でした。
 要するに、現在の日本の状況は歪だから、大学院の新規募集を一時的に停止すべき、というのが著者の主張です。
 まあ、でも、できんでしょう。
  1. 2010/06/26(土) 04:59:44|
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《読書》吉川潮『戦後落語史』新潮新書(その2)



●〔7〕吉川潮『戦後落語史』新潮新書 2009(2010.01.11読了)〈2009132〉
(承前)

○金原亭伯楽
 落語協会では金原亭馬治が十一代目金原亭馬生を襲名、披露興行が九月下席から始まった。襲名の話は先代の十七回忌の前に未亡人から持ち出されたという。順当なら一番弟子の伯楽に話が行くところだが、彼には実力、人気、人望がなかったので馬治が指名されたと言っていい。(p.166)
 金原亭伯楽が『小説・落語協団騒動記』本阿弥書店(2004)で立川談誌のことを悪く書いたので意趣返しでしょうか。

○林家兄弟
 私は〈週刊文春〉の『正蔵襲名は時期尚早』という記事に、襲名に関して批判的なコメントを出した。一連のイベントが分不相応なばか騒ぎに思えたからだ。ただ、襲名後の正蔵は定期的に独演会を開いてネタを増やしている。平成二十年に三平を襲名したいっ平の、眼を覆いたくなるほど下手な落語と比べると、兄貴のほうがずっと良い。(p.187)


○落語ブーム
 夏あたりから落語ブームが出版業界に波及していった。落語関連の新刊が増えると同時に、ちくま文庫、河出文庫で安藤鶴夫や正岡容らの旧著が次々刊行された。新刊の中には「こんな奴が書いた本、誰が読むのか」と思われる駄作もあったが、枯れ木も山のにぎわいで、数が出揃うことも必要なのだろう。(p.189)


○襲名のモラルハザード(2)
 六月二十六日、落語協会総会で鈴々舎馬風が会長に就任することが決まった。円歌は最高顧問に退く。新会長の最初の仕事は、協会挙げて亡き小さんの長男、三語楼の六代目小さん襲名披露興行を成功させることだった。前年決定した際、「花緑のほうがいい」という声もあったが、兄弟子の小三治が発表記者会見で、「倅だから継ぐんじゃない。今柳家の中で誰が継ぐか考えたら三語楼だった。気が付いたらいつの間にか大木になっていた」とコメントしたことで関係者各位が納得したと言われる。
 前述の通り、私は平成四年に小益が文楽を、写楽が可楽を継いだ時に「襲名のモラルハザード」が起きたと思っているので、もう誰がどんな大名跡を継いでも驚かない。円朝でも、志ん生でも、円生でも、志ん朝でも誰かが継げばいい。(p.192)
 本当に納得したのかな。

  1. 2010/06/20(日) 04:57:36|
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《読書》吉川潮『戦後落語史』新潮新書(その1)



●〔7〕吉川潮『戦後落語史』新潮新書 2009(2010.01.11読了)〈2009132〉

○内容紹介
その時、円生が怒り、談志と志ん朝は動き、円楽は耐えた…。落語界最大の抗争、落語協会分裂騒動とは何だったのか。志ん生、円生の復帰、ラジオ、テレビによる人気の沸騰、立川談志一門の協会脱退、寄席の衰退と復活。落語史に残る大事件から、時代を象徴する噺家の栄枯盛衰まで。四十年以上、「東京」の落語を見続けてきた演芸評論の第一人者による戦後落語史。現在の落語界が見えてくる格好の入門書。本書は、落語版『仁義なき戦い』である。

 立川流史観全開かと思いましたが、意外に事実を淡々と述べている感じでした。一見、無味乾燥に思えるかも知れませんが、コンパクトにまとめるためには必要なことかと思います。
 しかし、以下のように時折毒舌も混じっています。

○「大名跡襲名のモラルハザード」
 平成四年は、桂小益の九代目文楽襲名、浮世亭写楽の九代目三笑亭可楽襲名と、大名跡の襲名が続いた。
 九代目文楽は七月二十六日、襲名披露パーティを開き、同時に落語協会理事に就任する(木久蔵も同時に理事昇進)。私は〈オール讀物〉の連載エッセイ『怒髪天衝』に、「文楽襲名に反対する」と題し、「弟子に継がせるなら文楽落語を継承する柳家小満ん、一門の枠を超えて若手真打から選ぶなら小朝が継ぐのがベスト」と書いた。
 襲名披露興行は九月下席鈴本で始まった。その初日、私はNHKニュースのインタビューを受け、「小益は文楽を継ぐ器でない」とコメントした。それを見た志ん朝がたいへん怒ったという話が耳に入った。志ん朝と小益は前座の同期でゴルフ仲間でもある。志ん朝が怒るのは友情からだろうが、私は演芸評論家として落語フアンの気持ちを代弁したつもりなので謝るべき筋合いではない。もともと志ん朝とは個人的な付き合いがなかったが、この一件以来疎遠になった。
 可楽に関しては批判する気にもならなかった。可楽という名跡に文楽ほどの思い入れがなかったこともある。勝手に継げば、という感じだった。私はこの二人の襲名から「大名跡襲名のモラルハザード」が始まったと断じる。その後、三升家小勝、柳亭左楽、三遊亭円馬、雷門助六、春風亭柳橋、古今亭今輔といった大名跡の襲名披露が、落語フアンに祝福されることもなく、マスコミの注目も浴びないでひっそりと行われる傾向が強まった。(pp.144~145)


〈To be continued.〉


  1. 2010/06/18(金) 05:50:36|
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《読書》都築響一『夜露死苦現代詩』新潮社



●〔6〕都築響一『夜露死苦現代詩』新潮社 2006(2010.01.08読了)

○内容紹介
寝たきり老人の独語から暴走族の特攻服、エミネムから相田みつをまで―言葉の直球勝負17本。
痴呆系―あるいは胡桃の城の山頭火
点取占い―あるいはショウユ味のシュールレアリスム
木花開耶姫の末裔たち―あるいは湯に煙るお色気五七五
池袋母子餓死日記―あるいは遺書という暗楽詩
死刑囚の俳句―あるいは塀の中の芭蕉たち
玉置宏の話芸―あるいは分速360字のトーキング・ポエトリー
32種類の『夢は夜ひらく』―あるいは無限連鎖のモノローク
仏恥義理で愛羅武勇―あるいは暴走する刺繍の詩集
最大の印税が最高の賞賛である―あるいはヒップホップする現代詩
あらかじめ答えられたクイズ―あるいは反省と感謝のループ
少年よ、いざつむえ―あるいは輝ける言葉のサラダ
肉筆のアクション・ライティング―あるいはインターネットのエロ事師たち
アイ・シング・ザ・ボディ・エレクトリック―あるいは箱の中の見えない詩人たち
人生に必要なことは、みんな湯呑みから教わった―あるいは詠み人知らずの説教詩
ヒトが生んでヒトが驚く―あるいは見世物小屋の口上詩
肉体言語としてのラップ・ミュージック―あるいは渋谷の街の即興歌人

 面白く読むことができました。

○「夢は夜ひらく」
 戦後日本が生んだ歌謡曲というものを考えるとき、『夢は夜ひらく』は単なる名曲を超えた象徴的存在として、僕らの前に立ちはだかる。だれにでも覚えられ、口ずさめるシンプルなメロディ。起承転結を持たない、無限に続いていきそうな「歌詞」という名のモノローグ。美空ひばりの歌のような、技巧の極みにある芸でもなければ、北島三郎のように閉じられた演歌世界に縛られもしない。かすかな水割りの香りを身にまとい、ネオンがいろどる夜の闇へと僕らを引きずりこむ、それはぽっかり開いたなまめかしい穴だ。
 『夢は夜ひらく』にいくつもヴァージョンがあることはご存知だろう。最初にヒットしたのは昭和41(1966)年の園まり版だが、多くの人にとって、この歌がこころに刻みこまれたのは70年の藤圭子による『圭子の夢は夜ひらく』だった。
(中略)
 緑川アコ、三上寛、バーブ佐竹、水原弘、八代亜紀、ちあきなおみ、梶芽衣子、藤竜也、五木ひろし、細川たかし、牧村三枝子、香西かおり……多くの歌手たちが、それぞれの『夢は夜ひらく』を唄うようになった。他人のヒット曲をカバーしたのではない。メロディだけはいっしょだが、歌詞はすべて異なる「新曲」としての『夢は夜ひらく』である。今回、日本音楽著作権協会に確認したら、歌詞の異なる『夢は夜ひらく』がなんと32曲もあった(うち1曲は宮川泰によるBGMなので、歌詞はないかもしれない)。たとえば緑川アコ版の『夢は夜ひらく』は美川憲一や黒沢明とロス・プリモスも唄っているというように、同一歌詞版を複数の歌手が唄っているケースを含めれば、現在40人の歌手による登録がある。世にスタンダードと呼ばれる歌曲は多いけれど、ひとつの曲でこれだけ異なる歌詞を持つ曲というのは、世界的に見ても稀なのではないだろうか。この曲の持つなにが唄い手たちの、作詞家たちの創作意欲を、これほどまでにかきたててきたのだろうか。(「32種類の『夢は夜ひらく』―あるいは無限連鎖のモノローグ」pp.98~100)


○説教詩
ぼけたらあかん長生きしなはれ

年をとったらでしゃばらず
憎まれ口に泣きごとに
人のかげぐち愚痴いわず
他人のことは誉めなはれ
知ってることでも知らんふり
いつでもアホでいるこっちゃ

勝ったらあかん負けなはれ
いずれお世話になる身なら
若いもんには花もたせ
一歩さがってゆずりなさい
いつも感謝を忘れずに
どんな時でもおおきにと

なんぼゼニカネあってでも
死んだら持っていけまへん
あの人ほんまにええ人や
そないに人から言われるよう
生きてるうちにバラまいて
山ほど徳を積みなはれ

そやけどそれは表向き
死ぬまでゼニを離さずに
人にケチやと言われても
お金があるから大事にし
みんなベンチヤラいうてくれる
内証やけどほんまだっせ

わが子に孫に世間さま
どなたからでも慕われる
ええ年寄りになりなはれ
頭の洗濯生きがいに
何かひとつの趣味もって
せいぜい長生きしなはれや
ぼけたらあかん はけたらあかん 長生きしなはれや
(pp.222~224)

つもり違いの十箇条

一、高いつもりで低いのが教養
二、低いつもりで高いのが気位
三、深いつもりで浅いのが知識
四、浅いつもりで深いのが欲望
五、厚いつもりで薄いのが人情
六、薄いつもりで厚いのが面の皮
七、強いつもりで弱いのが根性
八、弱いつもりで強いのが自我
九、多いつもりで少ないのが分別
十、少ないつもりで多いのが無駄
(pp.230~231)

(「人生に必要なことは、みんな湯呑みから教わった―あるいは詠み人知らずの説教詩」)

  1. 2010/06/14(月) 05:51:41|
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《読書》池上彰『今日の総理』ビジネス社



●〔4〕池上彰『今日の総理』ビジネス社 2009(2010.01.05読了)

○内容紹介
“あの時”総理は水面下で誰と会っていたのか?情報の宝庫「首相動静」から読み取る政治の舞台裏。
政治の裏を読み解く新しい新聞の”読み方”32年間、歴代19人の総理の日々の”動向”を「首相動静」からピックアップ。各総理大臣の個性、仕事ぶり、プライベート、人間像や特徴をあぶりだし、楽しい解読の仕方、舞台裏での様子などをわかりやすく解説します。

 面白く読むことができました。
 「首相動静」に着目するとは素晴らしい発想だと思います。

○「文春図書館 著者は語る」(『週刊文春』2010年1月28日号)
 書店で本を買うにしても、大平正芳は『幸田露伴全集』に手を伸ばすのに対し、麻生太郎は実用書を買いあさる。日常のワンシーンに、各首相の素顔が垣間見える。
「マンガが好きな麻生さんのことですから、コミックは別の人に買わせていたんでしょう(笑)。総理としての資質から見ると、好きなのは大平さんです。教養があるだけでなく“自省”の心も“自制”の心も両方持っていた。一方で首相になるまでの準備が万端だったという意味で、中曽根さんはすごい。準備も無しに総理になってしまった人もいるわけですし。人間として好きなのは村山さん。総理になるべき人ではなかったと思いますが(笑)」



  1. 2010/05/13(木) 06:49:40|
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《読書》火坂雅志『墨染の鎧〈下〉』文藝春秋





●〔3〕火坂雅志『墨染の鎧〈下〉』文藝春秋 2009(2010.01.05読了)

○内容紹介
関ヶ原を演出した外交僧・安国寺恵瓊。その数奇に満ちた怪僧の一生を描く歴史小説。

 かねてから安国寺恵瓊には興味を持っていました。面白く読めました。キャラも立ってました。最後の最後に関ヶ原で失敗したしまったのが残念です。

  1. 2010/05/12(水) 06:47:56|
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《読書》いしかわじゅん『秘密の手帖』角川書店



●〔1〕いしかわじゅん『秘密の手帖』角川書店 2002(2010.01.01読了)

○内容紹介
幅広い交遊関係を持つ、いしかわじゅんが、各界の有名人のマル秘エピソードを綴った、あの連載が遂に単行本化! 北方謙三から山田詠美といった大御所作家さえまで、辛辣にそしてコミカルに描く痛快エッセイ集!!

 まあ、面白く読むことができました。他人のゴシップは面白いけど、いしかわじゅんはお友達に持ちたくないですね。

○景山民夫
ところが、ぼくはそこで転倒し、商売ものの右腕を折ってしまったのだ。右腕の尺骨の骨折であった。(中略)
 そこに、景山さんと、その妻がきていたのだ。彼女は、可愛いのに、まったくしょうも ないバカモノであった。彼女は、ぼくのギプスを見つけると喜んで駆け寄ってきて、一番 目立つ場所に、油性マジックで落書きをしたのだ。
〈マスかけない〉
 そこには、墨痕鮮やかに、そう大書してあった。
 ぼくはギプスが取れるまでの1か月、その落書きと共に過ごしたのだった。(pp.114~115)

○斎藤綾子
二村というのは、AV男優だ。監督もやっている。慶応幼稚舎から持ち上がりで医者のひとり息子の、日本でもっとも含み資産の多いAV男優だ。(p.242)


  1. 2010/05/04(火) 06:46:39|
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《読書》田中栞『書肆ユリイカの本』青土社



●〔129〕田中栞『書肆ユリイカの本』青土社 2009(2009.12.30読了)

○内容紹介
原口統三、稲垣足穂、那珂太郎、中村稔、飯島耕一、吉岡實、清岡卓行、大岡信、入沢康夫…。燦然と輝く戦後詩人の初期作品を大胆に出版し、現代詩の行方を決定づけた小さな出版社・書肆ユリイカ。その詩集・戯曲・翻訳・雑誌などを幾多の困難も排して徹底追求し、蒐集・鑑賞・調査と、あまりにも巨大なる遺産を自在かつ緻密に愛で尽くした情熱の書。

 労作です。私自身は書肆ユリイカの本にはあまり興味がないので、著者の探求の過程を面白く読みました。
 第4章の「書肆ユリイカの本を買う」では、著者が古書市などで高価な書肆ユリイカの本をバンバン買っているのですが、家族の理解を感じずにはおれませんでした。





  1. 2010/04/30(金) 06:44:44|
  2. 読書
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