Im Anfang war das Buch-購書&購盤日記-

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《読書》戸川昌士『やられた!猟盤日記』東京キララ社



●〔55〕戸川昌士『やられた!猟盤日記』東京キララ社 2005
(2007.06.27読了)〈2007099〉

○内容紹介
ブックオフにやられた、ヤフオクにやられた…。ネット販売が拡大した古本、中古レコード業界で、依然として蚤の市や古道具屋でお宝を探し、対面販売を続ける「ちんき堂」の日記、崖っぷちの第4弾。

 厠上の書。
 第4弾ということで、中身も猟盤日記から古本屋主人ボヤキ日記に変わってきています。ボヤいている割には古本屋はまだつづいているようです(これはどの古本屋本にも共通する特徴か)。
 キンテリ(湯村輝彦)や根本敬らとの華麗な交遊が随所に出てきますが、戸川昌士も立派な文化人という感じがします。

○市会(古本屋の市)にて
 町の本屋のオバハンが携帯電話で大声出していた。
「××ちゃん、パソコンの電気ついてる? あっそう、じゃあ、ヤフーオークション出してちょうだい。うん、うん。出た? じゃあ、『ぬきタッチ』(仮名)を検索して、いくらになってるか見てくれる。ううん、ちがう。栓を抜くの『ぬく』。ぬ、き……。うん、うん、それと『タッチ』ね。『ぬきタッチ』……。えっ、あった!あっそう。ヘー!結構な値段やね。分かりました。ありがとう」
 自分ところの店員にエロ同人誌の相場を調べさせているのだ。同業者がいっぱいいる面前でねえ。外へ出てコソッと電話して欲しいものである。
 そうそう、こんなのはまだカワイイほうで、旧ひぱりの怪談マンガ1括りを前にして、携帯電話片手に、「じゃあ読み上げていきますね」と、タイトルを1冊1冊報告している野郎がいた。いい悪いは別として、オイラ、これでは業者の市会に客を連れてきているのと変わらないよナと思った。この男、「はったり企画」(仮名)というネット販売専門の本屋で、ヤフオクで知り合った客と携帯電話でいつもこんな調子で取引しているらしい。誰か嫌味のひとつでもいえばいいのにと思うのだが、誰も聞いて聞かぬふりをしている。いつか、オイラが嫌味の一発かますかもしれない。(pp.246~247)

※ちんき堂ニュース


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  1. 2007/06/30(土) 07:04:13|
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《購書》 2007.06.24 ゲオ福山みどりまち店(古本工房)

ゲオ福山みどりまち店(古本工房)

ブッダ物語

●2007143,ブッダ物語,中村元・田辺和子,,岩波書店,岩波ジュニア新書,1990,¥105
●2007144,これでいいのか世界史教科書-人類の転換期に問う-,謝世輝,,光文社,KAPPA SCIENCE,1994,¥105
●2007145,誰でも書ける文章入門,山岸一章,,一光社,,1978,¥105
 以上、知的興味関心から。


  1. 2007/06/29(金) 06:59:00|
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《読書》谷沢永一『読書通-知の巨人に出会う愉しみ-』学研新書



●〔54〕谷沢永一『読書通-知の巨人に出会う愉しみ-』学研新書 2007
(2007.06.23読了)〈2007129〉

○内容紹介
その名は耳遠いながらも、近現代日本の知の世界を築いた十二人の著作家たち。その抜きん出た業績を、今改めて問う。

中村幸彦―マクロな視座と博学宏識で抜きん出た近世文学研究の巨人
木村毅―明治の文学・文化史に精通した孤高の著作家
天野敬太郎―実見主義を貫き前人未到の書誌総覧を完成させた怪物
矢代幸雄―世界標準、実物主義の「美術遍歴」を経た泰斗
小野玄妙―仏像と大乗仏教の源流を探り当てた碩学
石川準吉―日本近代史研究に必須『国家総動員史』を執筆・自費出版
瀧川政次郎―日本人の持つべき歴史観を著した法学者
市川本太郎―還暦を越え日本の儒学史を展望する大著を完成
岩本裕―「日本文化を浮彫にする仏教語辞典」を作った偉業の主
大橋武夫―兵書を実生活、人生に生かす法を説いた元陸軍中佐
上田辰之助―経済学の奇書『蜂の寓話』を理解させる「案内人」

 私としては、紹介している人たちの人となりやエピソードを中心に書いて欲しかったのですが、著作の内容紹介が中心でした。特に瀧川政次郎については、全編ほぼ引用のみでした。これはちょっとねえ。

 相変わらず学界裏話は秀逸です。
 昭和四十七年、網干善教が高松塚の壁画を発見し、自ら報道機関に公表したとき、網干の師であり関西大学史学科の同僚でもある末永雅雄は、網干の行動に激怒し、長年に及ぶ師弟関係を一瞬に解消し、即日、網干に破門を申し渡した。末永雅雄の思惑によれば、網干は発見を誰にも告げることなく末永邸に直行し、末永雅雄を丁重に高松塚まで案内し、末永が全マスコミに初めて堂々と公表するという段取りを踏むべきであった。もちろん末永は高松塚の発見者でもなく壁画とはなんの関係もない。けれどもすべての功績は師である末永に譲って、その蔭に網干は小さく身をかがめ控えているべきであった。もとよりこれほど理不尽な期待を待つ資格が末永に片鱗ともあるわけがない。しかし末永は直ちに網干を破門したのみならず、その度し難い怨念はのちのちにまで及んだ。(p.72)




  1. 2007/06/28(木) 05:42:04|
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《購盤》 2007.06.23 CD専門館・ファミリーレンタル

CD専門館・ファミリーレンタル

バルビローリ/マーラー

◎マーラー:交響曲第3番/サー・ジョン・バルビローリ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【曲目】
 1. マーラー: 交響曲第3番 ニ短調
 2. バルビローリ: エリザベス朝の組曲
【演奏】
 ルクレツィア・ウェスト(アルト(1))
 ベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団(1)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・ジョン・バルビローリ(指揮)
【録音】
 1)1969年3月8日 2)1964年1月16日 ベルリン,フィルハーモニー (ライヴ)[モノラル録音(2)]
テスタメント UCCN-1079 2枚組 ¥1,480

 バルビローリなので。



  1. 2007/06/27(水) 06:01:13|
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《購書》 2007.06.23 啓文社ポートプラザ店

啓文社ポートプラザ店

ローラ・インガルス

◎ローラ・インガルス-大草原に生きた女性作家-,後藤ユタカ・菅谷淳夫,,小学館,小学館版学習まんが人物館,1996,¥892
 娘(小5)が欲しがったので。

乗り物大探検,藤子・F・不二雄(原作),,小学館,ドラえもんふしぎ探検シリーズ〈8〉,1993,¥892
 娘(小2)が欲しがったので。

  1. 2007/06/26(火) 05:59:01|
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《購書》 2007.06.22 ブックオフ西条中央店

ブックオフ西条中央店

●2007140,社会科教育の研究-一高校教師のノートより-,和田英武,,熊本日日新聞情報文化センター,,1999,¥105
 ちょっとした興味から。

●2007141,初等・中等社会科教育,魚住忠久・山根栄次(編),,学術図書出版社,,1990,¥105
 知的興味関心から。

立花隆のすべて

●2007142,立花隆のすべて,文藝春秋(編),,文藝春秋,,1998,¥105
 立花隆なので。


  1. 2007/06/25(月) 05:59:08|
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《映画》2007.06.23「男たちの大和/YAMATO」

「男たちの大和/YAMATO」



 TV放映を録画していたものを見ました。
 戦闘シーンはリアルで迫力がありましたが、あれほど大ヒットするほどの作品とは思えませんでした。


  1. 2007/06/24(日) 20:52:18|
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《購書》 2007.06.21 ブックオフ福山野上店

ブックオフ福山野上店

●2007136,アナーキズム-名著でたどる日本思想入門-,浅羽通明,,筑摩書房,ちくま新書,2004,¥500
 浅羽通明なので。

歴史学の名著30

●2007137,歴史学の名著30,山内昌之,,筑摩書房,ちくま新書,2007,¥450
●2007138,政治学の名著30,佐々木毅,,筑摩書房,ちくま新書,2007,¥400
 以上、知的興味関心から。両方とも2007年4月の新刊。

●2007139,活動家誕生,塚元敦義,,労働大学,労大新書,1978,¥105
 面白いかと思って。
  1. 2007/06/23(土) 20:49:37|
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《読書》岡田斗司夫『「世界征服」は可能か?』ちくまプリマー新書


●〔53〕岡田斗司夫『「世界征服」は可能か?』ちくまプリマー新書 2007
(2007.06.17読了)〈2007132〉

○内容紹介
アニメや漫画に登場する悪の組織が掲げる「世界征服」とは、実社会で可能か? 70年代以降のアニメや漫画の登場キャラを引き合いに、組織の資金調達や人材確保など様々な側面から検証する。

 面白く読めました。
 前半はアニメ、特撮物などを例にとった「世界征服」の分類・研究。岡田斗司夫の真骨頂発揮で、極めて秀逸です。
 後半は理論編といった感じ。ちょっとクドく感じました。


ヨミ様

※3回過労死したヨミ様

○誤植
 p.151に古代ローマの独裁者=ディレクトルとでてきます。あれ、これは「ディクタトル」の間違いではと思っていたら、案の定そうでした。詳しくは下記参照。なお、ディクタトルは普通は「独裁者」ではなく、「独裁官」と訳すと思います。



※「大増刷が決まったけど」(「レコーディング・ダイエットのすすめ」より)




(unvollkommen)

  1. 2007/06/22(金) 20:46:44|
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《雑記》関西古書CD行脚(その9)

○1993年8月24日(火)
 今回は青春18切符使用。8時1分に福山駅を出て、岡山、姫路で乗り換えて、11時38分三宮着。

◎ディスクガーデン
 ・ベルリオーズ:幻想交響曲op.14;エリアフ・インバル/フランクフルト放送so(¥1,800)
 ・ブラームス:交響曲全集;エフゲニー・スヴェトラーノフ/ソビエト国立so(¥4,800)


◎ミスター・ジャケット
  ・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ノヴァーク版)、交響曲第0番ニ短調(ノヴァーク版);ズービン・メータ/イスラエルpo(¥2,266)
 ・リヒャルト・シュトラウス:家庭交響曲op.53、マーラー:交響曲第10番よりアダージョ;ズービン・メータ/LAPO(¥1,030)
 ・リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」op.35;アンドレ・プレヴィン/VPO vn:ライナー・キュッヒル(¥1,236)
 ・ベートーヴェン:交響曲全集;朝比奈隆/新日本pso他(¥6,901)


 大阪へ。

◎DISC J.J.梅田本店
 ・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調op.67「運命」、交響曲第1番ハ長調op.21、歌劇「フィデリオ」序曲op.72、モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲;宇野功芳/新星日本so(¥1,960)
 ・リヒャルト・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」op.40、交響詩「ドン・ファン」op.20、交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28;ロリン・マゼール/CLO(¥1,390)
 ・ショスタコーヴィチ:交響曲第14番op.135「死者の歌」;S:マルガリータ・ミロシニコーワ Bs:エフゲニー・ウラジミロフ ルドルフ・バルシャイ/モスクワco(¥1,260)


◎大月シンフォニア
 ・リヒャルト・シュトラウス:家庭交響曲op.53、交響詩「死と変容」op.24*;フリッツ・ライナー/CSO、RCAビクターo*(¥1,940)
 ・ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵(ラヴェル編)、レスピーギ:交響詩「ローマの松」、交響詩「ローマの噴水」:フリッツ・ライナー/CSO(¥1,460)
 ・チャイコフスキー:交響曲第3番ニ長調op.29「ポーランド」、第6番ロ短調op.74「悲愴」、大序曲「1812年」op.49、交響的バラード イ短調「地方長官」op.78*;モーリス・アブラヴァネル/ユタso、オトマール・マーガ/ボーフムso*(¥1,930)
 ・チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調op.36、第5番ホ短調op.64、第6番ロ短調op.74「悲愴」;イーゴリ・マルケヴィッチ/LSO(¥2,480)
 ・ホルスト:組曲「惑星」op.32、エルガー:行進曲「威風堂々」第1番op.39・第3番op.39*、チェロ協奏曲ホ短調op.85+、エニグマ変奏曲op.36#;ウィリアム・スタインバーグ/BSO、ノーマン・デル・マー/RPO*、vc:ピエール・フルニエ アルフレッド・ウォーレンシュタイン/BPO+、オイゲン・ヨッフム/LSO#(¥1,000)
 ・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.77、ハンガリー舞曲集*;vn:ユーディ・メニューイン ルドルフ・ケンペ/BPO、ラファエルー・クーベリック/RPO(¥850)

功芳の第九

 ・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調op.125「合唱」;宇野功芳/新星日本so他(¥3,000)
 ・モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550、第41番ハ長調K.551「ジュピター」;フェレンツ・フリッチャイ/VSO(¥970)


 この日は親戚宅に宿泊。


  1. 2007/06/21(木) 06:17:47|
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《購書》 2007.06.16 啓文社ポートプラザ店

啓文社ポートプラザ店

「世界征服」は可能か?

●2007132,「世界征服」は可能か?,岡田斗司夫,,筑摩書房,ちくまプリマー新書,2007,¥798
 岡田斗司夫なので。

●2007133,新・批評の事情-不良のための論壇案内-,永江朗,,原書房,,2007,¥1,575
 『批評の事情』を読んで面白かったので。

●2007134,公明党vs.創価学会,島田裕巳,,朝日新聞社,朝日新書,2007,¥756
 面白いかと思って。

●2007135,新・UFO入門-日本人は、なぜUFOを見なくなったのか-,唐沢俊一,,幻冬舎,幻冬舎新書,2007,¥756
 唐沢俊一なので。


  1. 2007/06/20(水) 06:15:13|
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《映画》2007.06.16「寝ずの番」

「寝ずの番」

 レンタルで借りて見ました。
 まあ、ボチボチかな。
 木村佳乃がセクシーでした。


  1. 2007/06/19(火) 05:46:21|
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《読書》山崎浩太郎『名指揮者列伝-20世紀の40人-』アルファベータ



●〔52〕山崎浩太郎『名指揮者列伝-20世紀の40人-』アルファベータ(叢書・20世紀の芸術と文学) 2005
(2007.06.14読了)

○内容紹介
「レコードの世紀」を生きた40人の指揮者。その生きた状況を「演奏史譚」の名手が語る。トスカニーニからジュリーニまで、「レコードの世紀」の名指揮者40人の生きた時代とその生き様、代表的な録音を、「演奏史譚」の名手が絶妙な筆致で語る。『レコード芸術』掲載「20世紀の不滅の大指揮者たち」を単行本化。
山崎浩太郎[ヤマザキコウタロウ]
1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。演奏家たちの活動とその録音を、その生涯や同時代の社会状況において捉えなおし、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。

 市民図書館で借りて読みました。面白く読むことができました。
 著者の文章は『レコード芸術』等で読んできましたが、まとまった本を読むのは初めてです。
 広く海外の文献も渉猟しており、実証的でエピソードも豊富でした。切り口も多彩です。

○本書の成立について
本書は「レコード芸術」誌二〇〇二年五月号から二〇〇五年二月号まで、中断をはさみつつシリーズとして掲載された「20世紀の不滅の大指揮者たち」をまとめたものである。
掲載は、IMG制作EMI発売の「GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURY」の発売と並行して行なわれた。同シリーズは指揮者一人を収めた二枚組を一巻とし、EMI録音のものに限らず多くの他レーペルヘのセッション録音や放送音源も含まれた全四十巻のシリーズである(そのうちの十人分については国内盤も東芝EMIから発売された)。
本文中に「IMGのアルバム」「IMG盤」などとあるのは、このシリーズのことである。それぞれの収録曲については本文中に入れると煩雑になるので、巻末にリストを掲載した。(p.10)
上記のように「GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURY」とのタイアップ企画ですが、特に宣伝臭いところはありませんでした。

○音楽観 
ヨーロッパの音楽のスタイルというのは、おおむね半世紀ごとに「俊敏」と「荘重」が交替してきたのではないか、などと最近考えている。
 二十世紀の演奏スタイルの変化を考えてみると、多少の例外や時間差は別として、ごくおおざっぱにいえば、世紀前半が「俊敏」、後半が「荘重」のパターンのひとつである「生真面目」だと、わたしは思う。十九世紀以前の演奏については、レコード発明前のことなので文献等から推測するほかないが、作曲された作品(作曲と演奏との間に離隔が生じた二十世紀よりもはるかに、実践面で演奏と密接に関係していると思われる)のスタイルを考えると、ワーグナーなどの後期ロマン派の世紀後半が「荘重」、ベートーヴェンや前期ロマン派がいた十九世紀前半が「俊敏」だろう。そしてハイドンとグルックなどの十八世紀後半が「荘重」、ヘンデルとD・スカルラッティなどの世紀前半が「俊敏」。そうすると、十八世紀後半のモーツァルトは「荘重」に、前半のバッハは「俊敏」に演奏するのが、時代のスタイルとしては正しい、ということになりそうだ。
 もちろん、地方差はある(古い時代ほど大きいだろう)し、発展と拡大をひたすらに続けてきた技術水準が、この交替を複雑で曖昧なものにしているはずだ。しかしそれでもなお、一方通行的な発展史観や末法史観では語りえない「反復」を考えてみることで、ヨーロッパの音楽史の流れの別の一面に気づくことができるかも知れない、などと考えているのだ。(p.19)

○エピソード 
ここにいるかぎりセルは皇帝だった。ある楽員はこぼしたという。
「ベルリン・フィル(いうまでもなく、当時のボスは元ナチ党員カラヤン)には民主主義かあるのに、ウチにあるのは第三帝国だからなあ」(「ジョージ・セル」p.161)

 その持てる力を引きだし、保持し、受け継がせてゆくこと、それが、オーマンディの仕事だった。「偉大なるマンネリ」といっていい。華麗なる響きを半世紀だもつために、オーマンディはひたすらに畑を耕す、篤実な農夫のように仕事をした。三九年や六〇年のストコフスキー客演のあと、指揮台に立ったかれは何事もなかったかのように、楽器配置をもとのピアノ配置に戻したという。
 豊麗な「フィラデルフィア・サウンド」とは対照的に、かれ自身はストコフスキーやビーチャムやクレンペラーのような楽しい逸話とも、カラヤンやバーンスタインの華やかさとも、無縁だった。
 ステレオ録音の初期、五〇年代末から六〇年代にかけて、コロンビア・レコード(CBS)の二大看板オーケストラは、バーンスタイン指揮のニューヨーク・フィルと、オーマンディ指揮のフィラデルフィア管だった。
 バーンスタインはテレビ出演、また演奏会での気の利いたスピーチなど、ストコフスキーの自己演出能力を明らかに参考にしていて、レコード界にもにぎやかに話題を提供し続けた。ところが、売上枚数の点では、話題性のないオーマンディのレコードの方が、はるかに上だったという。(「ユージン・オーマンディ」p.165)

※山崎浩太郎のはんぶるオンライン


  1. 2007/06/18(月) 05:43:47|
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《読書》船戸与一『事変の夜 満州国演義2』新潮社



●〔51〕船戸与一『事変の夜 満州国演義2』新潮社 2007
(2007.06.12読了)

○内容紹介
軍部の暴走をめぐり対立する太郎と三郎、流されるままに謀略馬賊として軍に協力することとなった次郎、自分の犯した罪のため上海に潜伏する四郎…四兄弟の苦悩をあざ笑うかのように満州、そして上海で戦火が炸裂する。四つの視点がつむぎだす満州クロニクル、「満州事変」を描く第二巻。

 『風の払暁』に続き、市民図書館で借りて読みました。面白く読むことができました。
 この巻では満州事変までのことが描かれていますが、主人公の敷島四兄弟はまだまだ単なるコマに過ぎず、自分の意志を発揮して動いているようには思えません。今後の展開が注目されます。
 四兄弟にまとわりつく関東軍特務・間垣徳蔵ですが、『風の払暁』の冒頭にある会津戦争のエピソードと何か関係があるのでは?

※船戸与一インタビュー「だれも書いたことのない満州を」(『波』2007年5月号より)



  1. 2007/06/17(日) 06:02:11|
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《映画》2007.06.12「月光の囁き」

「月光の囁き」


○ストーリー
 SM?足フェチ?でも、自由で純粋。究極の愛の形を探す青春映画が、ここに誕生する!!
 高校三年生の夏。好意を寄せあいつつ、同じ剣道部の仲の良い友人としてふるまい続けてきた、北原紗月と日高拓也は、ちょっとしたきっかけからようやく想いを通いあわせた。自転車二人乗りでの登校、図書室でのデートと夢見ていた通りの交際に、はしゃぐ紗月。一方、拓也はそうした普通の恋愛では満たされない想いを、秘かに紗月の身の周りの物(使ったティッシュ、ブルマーそしてルーズソックスなど)を集めて慰めていた。
 そんな拓也の行動を知った紗月は戸惑いながらも、強く反発し始める。しかし、嫌えば嫌うほど、いじめればいじめるほど、マゾヒストの拓也はひたむきに紗月への想いをつのらせてゆく。
 「俺は紗月の犬になりたい。紗月のためやったらどんなことでもできる」
 いつしか、拓也の歪んではいるが 純粋な愛に無意識に影響され普通 の恋愛を夢見ていた紗月までもが拓也をいたぶることに快感を覚えだしてゆく。拓也へのやり場のない愛と、それ故の復讐に燃える紗月。変態とののしられても、誰にも見せられない本当の自分の姿を紗月の前でさらけ出す拓也。不器用に傷つけ合う二人の愛は、すれ違いゆがみながらも純粋さを増して突き進む。今までのどんな青春映画のお約束もすり抜け、誰も到達できなかった 究極の愛を目指して!

 TV放映を録画したものを見ました。原作は喜国雅彦。
 上記のストーリーを見るとかなり淫靡で倒錯的な作品と思わせますが、私には爽やかな青春ドラマのような感じを受けました。主人公の拓也の純朴さとひたむきさのせいでしょうか。

※公式サイト
  1. 2007/06/16(土) 04:57:32|
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《購書》 2007.06.11 ブックオフ福山野上店

ブックオフ福山野上店

●2007130,現場から見た教育改革,永山彦三郎,,筑摩書房,ちくま新書,2002,¥105
●2007131,不良少年,桜井哲夫,,筑摩書房,ちくま新書,1997,¥105
 以上、知的興味関心から。

マンガ 日狂組の教室

◎マンガ 日狂組の教室,大和撫吉,,晋遊舎,晋遊舎ムック,2007,¥550
 どのようなものかと思って。2007年6月の新刊です。
  1. 2007/06/15(金) 04:55:31|
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《購書》 2007.06.10 啓文社ポートプラザ店(その2)

啓文社ポートプラザ店

軍歌と日本人


◎『別冊宝島1428 軍歌と日本人-聴けば「やまと」の血が騒ぐ歌えばわかる「愛国心」と「人間愛」-』宝島社(2007年6月) ¥1,200

 軍歌は大好きです。カラオケでも歌います(まわりは引きますが)。アカペラでも歌います。
 コロムビアファミリークラブで「軍歌・戦時歌謡大全集 海ゆかば」も買いました(^_^;)。

 本書は、他に類書が無い中、待望の書ではないかと思います(ちょっと大げさか?)。
 インタビュー、解説、CD紹介など中身も充実していました。

 作家の睦月影郎のインタビューもありました。前に拙ブログで触れたこともありますが、一時期、パソコン通信時代のNiftyの睦月影郎のホームパーティーへ参加させてもらっていたことがあります。その時も軍歌の話題がよく出ていました。

 付録CD付き。でも音源は古いです。
  1. 2007/06/14(木) 05:45:52|
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《購書》 2007.06.10 啓文社ポートプラザ店(その1)

啓文社ポートプラザ店

●2007128,問答無用のクラシック,許光俊,,青弓社,,2007,¥1,680
 許光俊なので。

●2007129,読書通-知の巨人に出会う愉しみ-,谷沢永一,,学習研究社,学研新書,2007,¥777
 谷沢永一なので。ついに学研からも新書が。

『ヤフーインターネットガイド』7月号

◎『ヤフーインターネットガイド』7月号 ¥790
 情報収集のため。
  1. 2007/06/13(水) 05:43:02|
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《雑記》関西古書CD行脚(その8)

○1993年6月13日(日)
 第2日め。

◎旭屋書店
 ・帝王から音楽マフィアまで,石井宏,,新潮社,,1993
 ・官僚のボヤキ-「冬の時代」を生きる官僚たちが語った自分自身-,古橋健二・他,,宝島社,別冊宝島No180,1993
 ・『噂の真相』7月号
 ・『紙のプロレス』第6号


◎ビッグピンク梅田店
 ・ブラームス:交響曲第2番ニ長調op.73;イシュトヴァン・ケルテス/LSO(¥1,500)

◎大月シンフォニア
 ・ビゼー:「アルルの女」第1組曲・第2組曲、「カルメン」第1組曲・第2組曲;ユージン・オーマンディ/フィラデルフィアo(¥1,380)
 ・ベルリオーズ:幻想交響曲op.14、劇的物語「ファウストの劫罰」~ハンガリー行進曲、歌劇「トロイ人」より~トロイ人の行進曲、序曲「海賊」op.21、序曲「ローマの謝肉祭」op.9;ポール・パレー/デトロイso(¥1,650)
 ・ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」組曲第2番、高雅にして感傷的なワルツ、ボレロ、ドビュッシー:夜想曲、小組曲;ポール・パレー/デトロイso(¥1,650)
 ・ベルリオーズ:幻想交響曲op.14、序曲「ローマの謝肉祭」op.9、「ベンヴェヌート・チェルリーニ」序曲、歌劇「トロイ人」より~トロイ人の行進曲;アンドレ・クリュイタンス/PO(¥1,240)
 ・ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調op.36、交響曲第4番変ロ長調op.60、交響曲第7番イ長調op.92、「レオノーレ」序曲第3番op.72b;ウィリアム・スタインバーグ/ピッツバーグso(¥1,930)
 ・リスト:ハンガリー狂詩曲第1番~第6番、交響詩「前奏曲」、交響詩「マゼッパ」、交響詩「フン族の戦い」、メフィスト・ワルツ;ヘルマン・シェルヘン/ウィーン国立歌劇場o(¥1,930)
 ・マーラー:交響曲第3番ニ短調;ヤッシャ・ホーレンシュタイン/LSO他(¥3,300)
 ・スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」、弦楽四重奏曲第2番ニ長調、わが故郷より;モイゼスSQ(¥1,000)

ライナーサウンド

 ・ラヴェル:スペイン狂詩曲、亡き王女のためのパヴァーヌ、リスト:死の舞踏、ウェーバー:舞踏への勧誘op65(ベルリオーズ編)、ラフマニノフ:交響詩「死の島」op.29;フリッツ・ライナー/CSO(¥1,490)

 最後のCDは前日、タワーレコードでも同じものを買っていました(^_^;)。

 新幹線で帰りました。
  1. 2007/06/12(火) 05:17:24|
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《雑記》関西古書CD行脚(その7)

○1993年6月12日(土)
 今回は大阪で、大学時代のサークルのOB会があるということで出かけました。
 この日は新幹線で新大阪まで。JR、地下鉄を乗り継いでなんばへ。

◎ワルツ堂日本橋店
 大阪では老舗のレコード屋ということでしたが、2002年に倒産したそうです。
 ・バルトーク:管弦楽のための協奏曲;ピエール・ブーレーズ/NYP(¥1,480)
 ・リヒャルト・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」op.40;ズービン・メータ/NYP(¥1,300)


◎ディスクピア難波店
 ・チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」op.20(抜粋)、バレエ「眠りの森の美女」op.66(抜粋)、バレエ「くるみ割り人形」op.71a(組曲);ユージン・オーマンディ/フィラデルフィアo(¥1,318)
 ・チャイコフスキー:大序曲「1812年」op.49、イタリア奇想曲op.45、スラヴ行進曲op.31、幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」op.32;ユージン・オーマンディ/フィラデルフィアo(¥1,318)
 ・ブラームス:交響曲第2番ニ長調op.73、悲劇的序曲op.81、シューマン;「ゲノヴェーヴァ」序曲op.81;シャルル・ミュンシュ/BSO(¥1,524)
 ・ブラームス:交響曲第4番ホ短調op.98、ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調op.88「イギリス」;シャルル・ミュンシュ/BSO(¥1,318)
 ・ストラヴィンスキー:バレエ「ペトルーシュカ」組曲、バレエ音楽「火の鳥」組曲、ドビュッシー:ベルガマスク組曲~「月の光(ストコフスキー編)、牧神の午後への前奏曲;レオポルド・ストコフスキー/BPO他(¥1,524)
 ・マーラー:交響曲第9番ニ長調;ジョン・バルビローリ/BPO(¥1,524)
 ・ホルスト:組曲「惑星」op.32、ラヴェル:ボレロ;ロリン・マゼール/フランス国立o(¥1,524)
 ・ラヴェル:ボレロ、高雅にして感傷的なワルツ、スペイン狂詩曲、亡き王女のためのパヴァーヌ、バレエ「マ・メール・ロワ」組曲;エルネスト・アンセルメ/SRO(¥1,524)


◎タワーレコード心斎橋店
 ・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」、「コリオラン」序曲op.62;フリッツ・ライナー/CSO(¥1,700)
 ・リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30、交響詩「英雄の生涯」op.40;フリッツ・ライナー/CSO(¥1,700)
 ・ラヴェル:スペイン狂詩曲、亡き王女のためのパヴァーヌ、リスト:死の舞踏、ウェーバー:舞踏への勧誘op65(ベルリオーズ編)、ラフマニノフ:交響詩「死の島」op.29;フリッツ・ライナー/CSO(¥1,700)
 ・プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調op.35「古典」、組曲「キージェ中尉」op.60、組曲「3つのオレンジへの恋」op.33a;ユージン・オーマンディ/フィラデルフィアo(¥1,391)

オーマンディ/カルミナ・ブラーナ

 ・オルフ:カルミナ・ブラーナ;ユージン・オーマンディ/フィラデルフィアo他(¥1,391)
 ・プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」op.64(抜粋)、ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」*;ディミトリ・ミトロプーロス/NYP ズービン・メータ/NYP*(¥1,391)
 ・マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」;ジョージ・セル/CLO(¥1,391)
 ・バルトーク:管弦楽のための協奏曲、2台のピアノと打楽器のためのソナタ*;ジョージ・セル/CLO pf:ロベール&ギャビー・カサドシュ perc:ジャン-クロード・カサドシュ、ジャン-ポール・ドロー*(¥1,803)
 ・モーツァルト:セレナード第10番変ロ長調K.361「グラン・パルティータ」、セレナード第11番変ホ長調K.375*;オットー・クレンペラー/ロンドン管楽五重奏団&アンサンブル、ニューフィルハーモニア管楽アンサンブル*(¥1,700)
 ・リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」op.35、音画「サトコ」op.5*、歌劇「5月の夜」序曲*;ピエール・モントゥー/LSO、エルネスト・アンセルメ/SRO*(¥1,391)
 ・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調op.67「運命」、「エグモント」序曲op.84*、合唱幻想曲ハ短調op.80+、ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調op27-2「月光」#;ピエール・モントゥー/LSO、ジョージ・セル/VPO*、pf:ジュリアス・カッツェン ピエロ・ガンバ/LSO他+、pf:ラドゥ・ルプー#(¥1,432)
 ・ベルリオーズ:幻想交響曲op.14、チャイコフスキー:大序曲「1812年」op.49*;ヘルマン・シェルヘン/LSO、ウィーン国立歌劇場o*(¥1,844)
 ・マーラー:交響曲第7番ホ短調「夜の歌」;ヘルマン・シェルヘン/VSO(¥1,803)
 ・ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」、バレエ「ペトルーシュカ」;ユージン・グーセンス/LSO(¥1,391)
 ・ベルリオーズ:幻想交響曲op.14、序曲「ローマの謝肉祭」op.9、劇的物語「ファウストの劫罰」~ハンガリー行進曲;ユージン・グーセンス/LSO(¥1,391)


 夜は後輩達と親睦を深めました。宿泊はなにわ会館。
  1. 2007/06/11(月) 05:15:34|
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《読書》船戸与一『風の払暁 満州国演義1』新潮社



●〔50〕船戸与一『風の払暁 満州国演義1』新潮社 2007
(2007.06.09読了)

○内容紹介
麻布の名家に生まれながら、それぞれに異なる生き方を選んだ敷島四兄弟。奉天日本領事館の参事館を務める長男・太郎、日本を捨てて満蒙の地で馬賊の長となった次郎、奉天独立守備隊員として愛国心ゆえに関東軍の策謀に関わってゆく三郎、学生という立場に甘んじながら無政府主義に傾倒していく四郎…ふくれあがった欲望は四兄弟のみならず日本を、そして世界を巻き込んでゆく。未曾有のスケールで描かれる、満州クロニクル第一巻。

 船戸与一は、現在、中国新聞連載の「藪枯らし純次」を楽しみに読んでいます(もう連載は終わったらしいのですが、私はまだ5月半ばの新聞を読んでいるので)。
 その船戸与一が、満州を舞台に描いた作品としいうことで、市民図書館で借りて読みました。
 主人公は敷島四兄弟ですが、狂言回しとしての関東軍特務・間垣徳蔵が注目されます。
  1. 2007/06/10(日) 09:06:49|
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《購書》 2007.06.09 某古本市

某古本市

●2007123,キーワードで読む戦後史,榊原昭二,,岩波書店,岩波ジュニア新書,1994,¥30
 知的興味関心から。

活字博物誌

●2007124,活字博物誌,椎名誠,,岩波書店,岩波新書,1998,¥60
 久しぶり、椎名誠。

●2007125,近代日本の政治家,岡義武,,岩波書店,同時代ライブラリー,1990,¥80
●2007126,無文字社会の歴史-西アフリカ・モシ族の事例を中心に-,川田順造,,岩波書店,同時代ライブラリー,1990,¥90
●2007127,ゆたかな社会,ジョン・ケネス・ガルブレイス,鈴木哲太郎,岩波書店,同時代ライブラリー,1990,¥100
 以上、知的興味関心から。
  1. 2007/06/09(土) 08:47:50|
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《読書》出久根達郎『逢わばや見ばや 完結編』講談社




●〔49〕出久根達郎『逢わばや見ばや 完結編』講談社 2006
(2007.06.04読了)
○内容紹介
古本屋は天職であると信じていた。昭和48年、高円寺に自分の店を構えた。本から薫る、時代のにおいを伝えたくて古書にずっと携わってきた。戦後日本の姿を眺めながら。―長編自伝小説、ついに完結。

 自伝小説三部作の完結編です。本書では店舗探しから開業、廃品回収業者間木さんとその仲間たち、結婚、古書目録「書宴」のことなどが描かれていました。
 時間に沿って系統立ててというより、思いつくまま、筆のすすむままにサラサラと書き綴られていました。それはそれで味わいがあるのですが、当時の古書店をめぐる様々について、もっと綿密に書き込んで欲しかった気もします。
 『逢わばや見ばや』というタイトルは、平安末期の歌謡集『梁塵秘抄』の、次の歌から惜りた。
 「恋ひしとよ君恋ひしとよゆかしとよ、逢はばや見ばや見ばや見えばや」
 私が若い頃に読んだ本の評釈では、若い女性の恋の歌であって、会いたい、見たい、ひと目見たい、とひたむきな慕情を詠んでいる、とあった。
 ところか近頃の本の解釈は、もっと情熱的である。たとえば、岩波書店刊『新 日本古典文学大系』巻五十六「梁塵秘抄 閑吟集 狂言歌謡」ではこうある。注釈は、武石彰夫氏である。
 「ゆかし」は、「好きよ、好き好き」、「逢はばや」は、「お会いしたいわ」、「見ばや」は、「だいて欲しいわ」、「見えばや」は、「わたしのすべてをあげたいわ」。
 宴席で遊女が歌った歌だから、その通りなのであろう。もっと、エロティックな意味であったかも知れない。
 しかし、筆者は大いに困惑してしまった。本書では、「逢わばや」も「見ばや」も、その対象は、東京の下町であり、下町の住人であり、古書店であり、古書なのである。(「書名について=あとがき」pp.258~259)


※東京新聞2007年1月13日付「【土曜訪問】古書店の本を教師として 出久根達郎さん(作家)」

  1. 2007/06/08(金) 06:06:59|
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《購書》 2007.06.03 万伸書店

万伸書店

ミュンヘン

●2007121,ミュンヘン-オリンピック・テロ事件の黒幕を追え-,マイケル・バー・ゾウハー&アイタン・ハーバー,横山啓明,早川書房,ハヤカワ文庫,2006,¥350
 面白いかと思って。

●2007122,ユダヤ・ジョークの叡智-逆境も窮地も、笑いで切り抜ける-,加瀬英明,,光文社,知恵の森文庫,2003,¥280
 ジョーク集なので。
  1. 2007/06/07(木) 05:02:11|
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《雑記》関西古書CD行脚(その6)


(承前)

 ちょっとネタがつきかけてきましたので、古書CD行脚の続きです。

○1993年2月13日(土)
 3日め。
 津在住の後輩とともに、昼頃に名古屋へ。
 名古屋の古書店、新刊書店を少しまわりました。


◎海星堂書店

 ・悪魔の事典,フレッド・ゲティングズ,大瀧啓裕,青土社,,1992
 ・将棋金言集,天狗太郎,,時事通信社,,1992



◎三松堂書店

 ・戦争の法,佐藤亜紀,,新潮社,,1992
 ・恋は底ぢから,中島らも,,JICC出版局,,1987
 ・変!!,中島らも,,双葉社,,1989


◎パルコ・ブックセンター名古屋店(現リブロ名古屋店)
 ・『噂の真相』3月号
 ・時代小説の読みどころ-傑作・力作徹底ガイド-,,縄田一男,,日本経済新聞社,,1991


 夜はもう一人の後輩と落ち合って、夕食。味噌煮込みうどんを食べました。ちなみに昼食は味噌カツ。ナゴヤン・テイストを満喫いたしました。
 この日も津の後輩宅へ宿泊。翌日、帰宅しました。

 今回は2月11日(木)~14日(日)まで4日間(最終日は何も買いませんでしたが)、名古屋まで足を伸ばしました。機会があれば、もうちょっと名古屋を攻めてみたいものです。

三松堂書店

※画像は三松堂書店
  1. 2007/06/06(水) 04:57:50|
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《読書》高橋呉郎『週刊誌風雲録』文春新書



●〔48〕高橋呉郎『週刊誌風雲録』文春新書 2006
(2007.06.02読了)〈2007118〉

○内容紹介
新聞社系の独壇場だった週刊誌に昭和三十年代以降、出版各社が参入する。そこは梶山季之や草柳大蔵など若きライター・編集者たちの梁山泊だった…雑誌の戦後史を体験を基に活写する。
高橋呉郎[タカハシゴロウ]
1933年生まれ。千葉県出身。早稲田大学仏文科卒業。59年、光文社入社。「女性自身」「宝石」の編集にあたった後、70年に退社。71年から3年間、梶山季之氏主宰の月刊誌「噂」の編集長を務める。74年、同誌廃刊後、フリーライター

 面白く、ほとんど一気に読みました。扇谷正造、梶山季之、草柳大蔵、斎藤十一といった人々の人物誌といった感がありました。

週刊新潮創刊号

※画像は『週刊新潮』創刊号
  1. 2007/06/05(火) 05:36:51|
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《購書》 2007.06.02 啓文社ポートプラザ店

啓文社ポートプラザ店

●2007120,“資本主義経済”をめぐる論点・争点と授業づくり,池野範男(編著),,明治図書,社会科教材の論点・争点と授業づくり⑧,2005,¥2,163
 職業上の興味と必要性から。

金魚屋古書店(5)

◎金魚屋古書店(5),芳崎せいむ,,小学館,IKKI COMIX,2006,¥590
 『金魚屋古書店』なので。

落語ワンダーランド登龍門

◎『落語ワンダーランド 登龍門-古今東西の落語家200人&知らなきゃ損する落語CD300枚をご紹介!』ぴあMOOK 2007 ¥2,415
 落語物なので。付録CDは柳家喬太郎「擬宝珠」&橘家文左衛門「夏泥」。
  1. 2007/06/04(月) 05:24:59|
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《読書》目黒考二『笹塚日記-うたた寝篇-』本の雑誌社


●〔47〕目黒考二『笹塚日記-うたた寝篇-』本の雑誌社 2005
(2007.05.30読了)〈2006303〉

○内容紹介
突然睡魔に襲われて、はっと気づくと午後3時。…ま、いいか。普通に見えて普通じゃない。食っちゃ寝て、読んじゃ寝ての、ほんとに本を読むだけの生活を送る『本の雑誌』顧問の日記、第3弾。

 厠上の書。おなじみ笹塚日記の第3弾です。中身も相変わらず、読書と自炊と競馬の日々。結局、この本でも目黒考二の家族の謎は解けぬまま。

クイーンズ伊勢丹

※画像は目黒考二が行きつけのクイーンズ伊勢丹笹塚店
  1. 2007/06/03(日) 08:17:42|
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《購書》 2007.05.28 ブックオフ福山野上店

ブックオフ福山野上店

週刊誌風雲録

●2007118,週刊誌風雲録,高橋呉郎,,文藝春秋,文春新書,2006,¥450
●2007119,諜報機関に騙されるな!,野田敬生,,筑摩書房,ちくま新書,2007,¥400
 面白いかと思って。
  1. 2007/06/02(土) 08:00:06|
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《読書》出久根達郎『二十歳のあとさき』講談社



●〔46〕出久根達郎『二十歳のあとさき』講談社 2002
(2007.05.28読了)

○内容紹介
佃の渡しは廃止され、赤線は修学旅行生の宿になった。急激に姿を変える町で、少年期を脱皮していく仲間たち。ほろ苦くも懐かしい、自伝的青春小説。

 市民図書館で借りて読みました。『逢わばや見ばや』の続編になります。今回の話は同じ古書店に勤める7人の仲間たちと作った「書栄会」という勉強会の話が中心となります。
 この中で、仲間の三ちゃんが旅行先の熱海で「元服」した話が出てきますが、著者自身の「元服」はいつだったのでしょう。さすがにそこまでは書かないか。
 二十歳の誕生日に、記念に、『広辞苑』を買った。勤めている店からでなく、近所の新刊書店で求めた。まっさらの辞典を使いたかったのである。以前から欲しかったが、高価だったので、見送っていた。酒を飲む金は惜しがらないのに、こんなことにケチルところが、若さというものだろう。
 嬉しくて、むやみにページを繰っては拾い読みし、悦にいっていた。
 「はたち」という語を引いてみた。はたちは二十のことだと知った。もちろん二十歳の意味でもある。二十歳は、「はたとせ」ともいうらしい。
 ついでに、「成年」を引いてみた。
 「心身が完全な発達をなし、完全な行為能力を有するとみなされる年齢。わが国の現行制度では満二〇歳を成年とする」とあり、続けて、こう記されている。
 「ただし、未成年者が婚姻すれば成年とみなされる」
 結婚が、大人の儀式なのである。「書栄会」の仲間の福田君は、未成年なのに成年だったわけだ。
 「なお天皇・皇太子・皇太孫は満一ハ歳で成年となる」
 へえ、知らなかった。皇族の場合、直系男子のみの特例らしい。(「二十歳の記念-あとがきにかえて」pp.273~274)

 皇族の成年が18歳とは知りませんでした。なるほど。
  1. 2007/06/01(金) 07:58:14|
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