Im Anfang war das Buch-購書&購盤日記-

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《読書》松澤一直『頭でわからないなら尻(ケツ)で理解しろ!』ベストセラーズ(ベスト新書)


●〔95〕松澤一直『頭でわからないなら尻(ケツ)で理解しろ!-爆笑ロシア・ジョーク集-』ベストセラーズ(ベスト新書) 2008(2008.09.19読了)

○内容紹介
日本人にとっていまだになじみの薄い、しかし今後とも隣人としてつきあっていかなくてはならないロシア人とは、どんな人たちなのか。一刀両断の快感に身をゆだねるのではなく、寄木細工の手法で明らかにしてみようというのが、本書の目的である。材料として、ロシアのジョークを使う。その最大の理由は、それが政治体制、社会情勢、日常生活などのさまざまな現象を鋭い批判の目で眺めたものであり、ロシア人自身が自分たちを、自分の国や社会や指導者たちをどう考えているかを教えてくれるからである。要するに本書は、「ロシア人とは何者か?」という問いに対する答えを、ジョークを通じてロシア人みずからに語ってもらおうというものだ。

 かなりレベルが高く、粒揃いのジョークが揃っていました。
◆自明の理(その2)
 「あなたがたロシア人はそもそも、どうしてウオッカを飲むんですか?」
 「くだらない質問ですね。液体だから飲むんですよ。固体ならかじりますよ」(p.31)
 バカバカしくて、いいです。
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  1. 2008/10/12(日) 05:51:17|
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《読書》野内良三『ジョーク力養成講座』大修館書店



●〔94〕野内良三『ジョーク力養成講座』大修館書店 2006(2008.09.18読了)

○内容紹介
ジョークは単なる「笑いの能力」ではなく、「発見の能力」でもある。ジョークに親しむことは、新しい局面、困難な状況に立たされた時のしなやかな対処能力(想像力=創造力)を培う上でも大いに役立つ。本書はジョークを通して、「現代」が求めている実践的想像力=創造力を涵養することを目的としている。

 分析も、載っているジョークも高い水準でした。
まず次のジョークを読んでほしい。
◆フランスのブロンド女性がベルギーヘ行くと、どういう事態が出来するか。
―両国の平均知能指数がともに上がる。
みなさん、このジョークが分かりますか。うーん、むずかしいとお手上げの向きもあるかもしれませんね。でも、気落ちすることはない。実をいうと、このジョークを理解するには予備知識が求められる。つまり、このジョークには二つの暗黙の前提がからんでいるのだ。
・ブロンド女性は頭が空っぽである。
・ベルギー人は度しがたい愚か者である。
頭が空っぽのブロンド女性が(何人でも可)フランスを去れば、そのぶんフランスの平均知能指数が上がる。まあ、それはいい。だが、ベルギーの平均知能指数が上がるとは、どういうことか。ペルギー人はブロンド女性よりも愚かだということだ。ずいぶんベルギー人を虚仮にした話だが、こんなふうにベルギー人の愚かさを肴にしたジョークがたくさんある。(p.19)
 私はわかりました。
◆あるフランスの青年がユダヤ娘が好きになって結婚したいと望んだ。しかし娘の両親は厳格なユダヤ教信者で、娘をユダヤ教徒にしかやらないと宣言した。その青年は娘を熱愛していたので、ユダヤ教徒になることを決意した。
 青年は祭司のもとに相談に行った。
―ラビさま、わたしはどうしてもユダヤ教徒になりたいと思っています。どうすればよろしいのでしょう。
―ユダヤ教徒になるためにはいろいろ面倒な手続きがある。その幾つかについてはあなたもご存じだろう。しかし本当にユダヤ教徒になったと言えるのは、ユダヤ的知性を身につけた時だ。それをテストするから、これからいくつかの質問に答えてもらおうか。
 まず第一問。ユダヤ人の煙突掃除夫がふたり屋根の上を散歩していたが、誤って暖炉の中に落ちてしまった。最初の男が真っ黒になって煙突から出てきた。もうひとりは真っ白なままで出てきた。あなたの考えではどちらの男が体を洗いに行ったと思うか。
―もちろん黒い方です。
―違う。あなたはユダヤ的知性というものがまるで分かっていない。白い方に決まっているではないか。彼は自分の顔を見ることができない。目の前の相手は真っ黒だ。だから自分も真っ黒だと思い込む。そして体を洗いに行く。同じ理由で真っ黒な方は相手が真っ白なので自分も真っ白と考える。どうだな、あなたが間違いだったことが分かっただろう?
 では第二問に移ろう。ふたりのユダヤ人が煙突掃除をするために屋根の上を歩いていた。とつぜん強い風が吹いてきて足を滑らせ、二人とも暖炉に落っこってしまった。一人は真っ白で、もう一人は真っ黒で出てきた。さあ、どちらが体を洗いに行っただろうか。
―それは簡単です。さっき答えを出してくれています。真っ白なほうは体を洗いに行きましたが、真っ黒なほうは体を洗いに行きませんでした。
―お若いの、おまえさんはユダヤ的知性というものがちっとも分かっていない。どうして真っ白な人間がわざわざ体を洗いに行くと思うのかね。
 それでは最後のチャンスを与えよう。ふたりのユダヤ人が煙突掃除のため屋根の上を歩き回っていた。そのとき一人がもう一人をうっかり押してしまった。二人は暖炉に落ちてしまった。あなたによればどちらが体を洗いに行っただろう。ただし、片方は真っ黒で、もう一方は真っ白だと言い添えておこう。
―もうなにがなんだか分からなくなりました。えーと、二人とも体を洗いに行ったのでは?
―あいかわらずきみにはユダヤ的知性とやらがちんぷんかんぷんのようらしい。なぜ体を洗う必要などあるのかね。彼らはまだ一日の仕事を終えていないのだよ。まだ汚れるかもしれないのに、なぜ体を洗うのかね。
―ああ、ぼくにはユダヤ的知性がサッパリわかりません。あなたは同じ話を三回はなしましたが、そのつど答えが違います。同じ一つの問題に違った三つの答え。どういうことなんてすか。
―ああ、ユダヤ的知性なるものが、どうやらちょっぴり分かりかけてきたようじやな。そうなのだよ、同一の問題に対して三つの答えがあるのだ。だが、こんな発見は大したことではない。もっと大切な事実があるのだ。まず第一点は、ふたりのユダヤ人は屋根の上を歩き回るいかなる理由もないということ。第二点は、彼らがそろって同じ暖炉に落ちたのに、なぜ一人が真っ黒で、もう一人が真っ白なのか、その必然性がないということ。この二つを考え合わせれば、この話は事実から遠いこと、現実的でないことが分かる。だからあなたはのっけからそのことに気がつくべきであったのだ。(pp.81~83)

 このジョーク、結構好きです。前にもよく似たジョークを読んで印象に残っています。実業之日本社の各国ジョーク集のうちのどれかだったと思います。ただし、そのジョークではユダヤ的知性ではなく、弁証法的唯物論でした。



  1. 2008/10/09(木) 05:55:37|
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