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《読書》柳家花緑・小林照幸『僕が、落語を変える。』新潮社



●〔10〕柳家花緑・小林照幸『僕が、落語を変える。』新潮社 2001(2009.02.05読了)

○内容紹介
祖父・柳家小さんに導かれ、にぎわう寄席に足を踏み入れた少年は、やがて戦後最年少で真打となった。七光りを妬んだ人がいた。名人の芸そのままを求めた人がいた。悩んだ。逃げようとした。最悪の選択さえ脳裏を駆け巡った―。そして、柳家花緑は、俄然、面白くなった。今、最も注目されている落語家に、大宅壮一賞作家・小林照幸が徹底取材。師匠・小さんから、尊敬する先輩たち、そして新しい落語への挑戦まで、すべてを語る。

 市民図書館で借りました。面白く読めました。

○小さん
 一九九八(平成一〇)年七月に刊行された『やっぱり落語がおもしろい!』(アスペクト刊)には、東京、上方(大阪)の「現代落語家名鑑」のページがある。小さんと花緑の紹介は以下のようになっていた(経歴は省略)。
「柳家小さん   ご存じ、国お墨付きの話芸
 けた違いの人物描写力。その秘訣は、腹からその人物の了見になること、だそうだ。若くして売れ、その後も売れ続け、ファンや仲間内からも慕われ、多くの弟子を育て、長いこと落語協会会長の座に君臨して、落語界初の人間国宝にもなるという、おそらく落語史上、最も幸福な落語家ではないだろうか。」
「柳家花緑   若さバクハツ!
 柳家小さんを祖父に持つ。小さんの子息である柳家三語楼とは叔父・甥の関係になる。小さん流のきっちりした古典の道を歩むか、若者向けに晰を壊しても自分流に作り変える道を歩むのか、一時は葛藤もあったようだが、最近は吹っ切れたのか、若さが爆発するようなハツラツとした高座をつとめている。」(pp.37~38)
「落語史上、最も幸福な落語家」、なるほど。

○悩み
 「ホントにホント、死のうと思いましたよ、何度も。出刃包丁も持ったし。それも、何度も。“どうやって死んだらいいんだろうか?”って、何度も何度も思いましたねえ。なんか、頭の中は死ぬことで一杯で、芸のことなんかは空っぽ。一八歳のニツ目時代のときは……」(p.43)

○落ち目
 橘家圓蔵は高座でよくこう言っている。
 「噺家という仕事には定年はないけど落ち目がある」(p.183)

 話は変わりますが、林家きく姫とのことはどうなってるんでしょう?Wikipediaの「林家きく姫」では、「2001年同じく落語家柳家花緑と婚約、同居。本来ならば2002年結婚予定だったが、花緑の祖父で師匠の5代目柳家小さん死去に伴い現在まで延期された状態になっている。それ以後も、2人で一緒に仕事をしており、また、周囲の理解もある為に頃合を見て結婚するのでは、といわれている。」とありますが、その後の進展は?NHKの番組には一緒に出ているので、破綻したわけではないようですが……。

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  1. 2009/02/21(土) 06:38:09|
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《お知らせ》若松夏美・バロック・ヴァイオリン・リサイタル

若松夏美バロックヴァイオリンリサイタル

若松夏美・バロック・ヴァイオリン・リサイタル

■会場:日本キリスト教団福山延広教会(福山市本町)

■日時:2009年3月15日(日) 18:00 開演

■曲目:J.S.バッハ
    無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006
    無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001
    無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004

■演奏:若松夏美(ヴァイオリン)

■チケット:一般 3,000円   生徒 1,000円
 お求めは、スガナミ楽器、リーデンローズ、市内のお洒落なカフェ、ギャラリー等で。
 遠方にお住まいの方は、電話予約を。教会へのお問い合わせはご遠慮下さい。

■問い合わせ先:コンセール・ジャズ大衆舎
 TEL.084-951-4823 (20:00~22:00) E-mail: chopin-in-salsa@kba.biglobe.ne.jp

■主催者からのメッセージ
 J Sバッハ(1685~1750)が、チェンバロとオルガンの名手であったことはよく知られていますが、ヴァイオリンの腕前も相当なものだったと伝えられています。そのバッハが作曲した、ヴァイオリン音楽の秀峰「無伴奏ソナタとパルティータ」を、バッハ自身はどのように演奏したのでしょうか。あるいは、自分自身が演奏できなかったとして、どのような演奏を想像しながらこの傑作群を書いたのでしょうか。
 300年近くも昔に作曲された音楽を、ありのままの姿で再現することなどは、無茶な話だと思われるかも知れません。しかし、その当時の楽器を復元し、当時の演奏技術や様式に基づいて演奏しようという革新的な演奏運動が、今から50年ほど前にオランダで興りました。その運動は、「古楽(オリジナル楽器・ピリオド楽器)」と呼ばれるようになりました。
 やがて、日本でも古楽に魅せられ、ヨーロッパに渡った音楽家が数多くいます。
 若松夏美はその中の重要な一人です。紹介文にある通り、若松夏美は、バロック・ヴァイオリンの第一人者シギスヴァルト・クイケンに師事し、そのまま、彼の主宰するラ・プティット・バンドや、フランス・ブリュッヘンの18世紀オーケストラ、フィリップ・ヘレヴェッへのシャペル・ロワイヤルといった、ヨーロッパ古楽の第一級アンサンブルへ迎えられました。帰国後は、鈴木雅明の主宰するバッハ・コレギウム・ジャパン、旧くからの僚友である鈴木秀美の主宰するオーケストラ・リベラ・クラシカで、コンサート・マスターに抜擢されています。
 こうしたキャリアが示すとおり、若松夏美はソロのヴァイオリニストであるよりも、アンサンブルのリーダーであるというところに注目すべきでしょう。多くのソロのヴァイオリニストが決して弾かないであろう、バッハのカンタータや受難曲などの教会音楽、知名度は低いながら俄に注目を浴びつつあるハイドン初期中期の交響曲など、バロック~古典の合奏曲を豊かに体現してきたヴァイオリニストとして彼女に並ぶ者は見あたりません。
 私たちは、2008年、二度にわたって鈴木秀美の演奏によって、バッハ「無伴奏チェロ組曲」全6曲を味わいました。ならば、その姉妹作の「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」を、最も信頼できる演奏家によって、聴いてみたいと思うのは当然の成り行きと言えるでしょう。
 「チェロ組曲」で私たちが感じとったのと同様に、この「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」からも、これまでに私たちが経験したことのないような、新しい美が発見されることは間違いないことでしょう。

 知人がプロデュースするリサイタルです。
  1. 2009/02/05(木) 05:52:57|
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《読書》西木正明『ウェルカムトゥパールハーバー〈下〉』角川学芸出版



●〔8〕西木正明『ウェルカムトゥパールハーバー〈下〉』角川学芸出版 2008(2009.02.01読了)

○内容紹介
天城と江崎は日米交渉の裏で糸を引くイギリスの思惑を探るうち、ソ連の「スニェーク」なる作戦が進行中であることを知る。英、米、中国、ソ連の陰謀が絡み合い、日本を戦争へと導く運命の歯車が回りだす…。壮大な謀略を突き止めた天城と江崎に、残された道はあるのか―。歴史を塗り替える、驚愕の新事実を明かす。

 市民図書館で借りました。
 上巻530ページ、下巻570ページという大部な本でした。面白くないとは言いませんが、何かもう一つ足りないなといういう感じでした。
 同じ日米交渉を扱った作品では佐々木譲『ワシントン封印工作』新潮文庫(2000)の方が上かと思います。

 本書に、ソ連のエージェントである外務高官が「エコノミスト」として出てきます。イタリア大使を勤め、第三次近衛内閣で外務次官を勤めたという経歴まで書きながら、最後まで実名は出てきません。当然ながら、いったい誰なんだろうと思いました。インターネットの検索では出てこなかったので、図書館で、『日本外交史辞典 新版』山川出版社(1992)で調べると、さすがに一発でわかりました。天羽英二という人でした。Wikipediaにも出てました。

 重箱の隅をつつくようですが、下巻のp.267に「経験なクリスチャン」、p.268に「経験なカソリック教徒」という表記があります。正しくは「敬虔」ですね。

  1. 2009/02/01(日) 06:34:37|
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