Im Anfang war das Buch-購書&購盤日記-

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《読書》田中栞『書肆ユリイカの本』青土社



●〔129〕田中栞『書肆ユリイカの本』青土社 2009(2009.12.30読了)

○内容紹介
原口統三、稲垣足穂、那珂太郎、中村稔、飯島耕一、吉岡實、清岡卓行、大岡信、入沢康夫…。燦然と輝く戦後詩人の初期作品を大胆に出版し、現代詩の行方を決定づけた小さな出版社・書肆ユリイカ。その詩集・戯曲・翻訳・雑誌などを幾多の困難も排して徹底追求し、蒐集・鑑賞・調査と、あまりにも巨大なる遺産を自在かつ緻密に愛で尽くした情熱の書。

 労作です。私自身は書肆ユリイカの本にはあまり興味がないので、著者の探求の過程を面白く読みました。
 第4章の「書肆ユリイカの本を買う」では、著者が古書市などで高価な書肆ユリイカの本をバンバン買っているのですが、家族の理解を感じずにはおれませんでした。





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  1. 2010/04/30(金) 06:44:44|
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《読書》中川淳一郎『今ウェブは退化中ですが、何か?』講談社BIZ



●〔127〕中川淳一郎『今ウェブは退化中ですが、何か?-クリック無間地獄に落ちた人々-』講談社BIZ 2009(2009.12.27読了)〈2009133〉

○内容紹介
ブログもSNSも何もあなたを変えない。ブロガーイベントも企業の業績を上げない。ウェブの集合知なんて、一部の頭の良い人たちだけの話だ。もうネットへの「期待」と「夢」を語るのはやめよう。もっと現実とリアルな世界を見ようぜ!炎上上等!かかってこい。
ツイッターなんて「駄文を垂れ流す暇つぶしツール」じゃん! ネットで夢を見る前に目の前の仕事をやれ! ネットによる「人のオンリーワン化」も「社会の進歩」もありえない! デジタルネイティブが増える中、退化していく人と世間の現状を辛辣かつユーモラスに紹介。

 前作に引き続き、面白く読むことができました。フムフムと頷くところ多数。

○2ちゃんねるを怖がり過ぎる大企業
 このように、世間や企業では割と健全だと思われているSNSやブログでも、問題は発生しまくっているのだ。それは、会員数が1741万人(2009年6月末時点)もいるミクシィのようなサイトでは、当然のことである。ところが企業の人々や、ネットにそこまで慣れていないユーザーは、「SNS=健全・安心」「2ちゃんねる=怖い・危険」と思い込んでいる。
 私はよく企業の人たちから、ネットプロモーションに関して、「ネット上でクチコミを起こしてほしいですなあ、ガハハ」などと依頼される。それに対して、「つてことは、ヤフートピックスに出ることがまず狙いですね」
 と答えると、そこまでは納得されるのだが、私が次のように続けると彼らの顔は曇る。
「その内容が2ちゃんねるにも行き、スレッドが伸びて、さらには2ちゃんねるの 『まとめサイト』に行くとなおいいですよ。そしてはてなブックマークに行き、個人ブログまで波及すれば完壁ですね」
 それを聞くと、企業の人たちはだいたい驚いてこう言う。
「中川さん、2ちゃんねるなんかに出たら、マズいに決まってるじゃないですか。あなた、大丈夫ですか? 私たちは、個人のブログとかミクシィの日記みたいな、まともで安心な場所で我が社の商品のことを書いてもらいたいんです。2ちゃんねるみたいなひどい場所に、ウチのネタは一切出てほしくない!」
 大企業の人の多くは、この程度の認識である。彼らは「個人ブロガーとミクシィユーザーはまともな人々で、2ちゃんねるユーザーは悪意に満ちた悪魔のような人間だ」と思っている。だが、断言してしまうが、もし「波及」を求めるのであれば、2ちゃんねるの方が優れている。それは、2ちゃんねるの方が検索に引っかかりやすく、話題が世間に波及しやすいし、ネットに慣れた人々が見ていることが多いため、PVの多いブロガーがそこからネタを拾って紹介してくれる可能性が高くなるからである。(pp.198~199)


○炎上防止
 この手の話が出るたびに、「変なことを書かれたくなければ、そもそもコメント欄なんてつけなければいいじゃん」という意見が出る。確かにそうだ。どれだけ世間が善意に溢れていると思うんだ? 甘いんじゃないの? 都合の良いコメントだけが来ると思うなよ、と私も考える。厳しい言い方かもしれないが、宣伝目的や絶賛キャーキャーコメントが欲しいためにブログをやっているのに、甘えたこと言ってるんじゃないよ、とも思う。もちろん、炎上させる行為や匿名でネガティブコメントを書く人々を肯定するつもりはないけれども。(p.216)


○「お客様は神様です」
 さて、話は三波春夫の「お客様は神様です」に戻る。三波の公式サイトを見ると、この言葉は誤用されていると事務所スタッフが指摘している。
「三波春夫にとっての『お客様』とは、聴衆・オーディエンスのことです。客席にいらっしゃるお客様とステージに立つ演者、という形の中から生まれたフレーズです。三波が言う『お客様』は、商店や飲食店などのお客様のことではないのです」
 という前提を説明し、さらに次のように続くのが興味深い。「(『お客様は神様です』は)俗に言う“クレーマー”の恰好の言いわけ、言い分になってしまっているようです。元の意味とかけ離れた使われ方ですから私が言う段ではありませんけれど、大体クレーマーたるや、『お客様』と『様』を付けて呼んで貰えるような人たちではないと思います。サービスする側を見下すような人たちには、様は付かないでしょう」(pp.216~217)



  1. 2010/04/26(月) 06:42:09|
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