Im Anfang war das Buch−購書&購盤日記−

本やCDを買う日々の記録です。

《読書》岡田斗司夫『プチクリ−好き=才能!−』幻冬舎


●〔21〕岡田斗司夫『プチクリ−好き=才能!−』幻冬舎 2005
(2006.03.29読了)
 この本の目的は以下のように書かれています。
 プロじゃないけど、楽しんで自分から自由にクリエイティブしている人。
 そういう人たちを、私は「プチクリ」と名づけました。
 この本は、そんなプチクリな生き方をすすめるのが目的です。(p.14)

 言ってみればこのブログもプチクリであり、プチクリは現在の社会で着実に増えている現象だと思います。
 岡田斗司夫は大変に賢い人で、マンガでもアニメでも、その作品が全体の中でどういう位置づけにあるかということを解説させると抜群のうまさを発揮します。
 ということで、この本ではプチクリ現象を上手に解説し、理論づけている本です。
 乱暴に要約すれば、みんなが憧れるプロクリは実はなかなか大変で、プチクリこそが人生を楽しむことができるんだということです。
 なるほど!と思いました。さすがに岡田斗司夫、目のつけどころがいいですね。
 ただし、中身はかなりスカスカで、同じ内容を延々と引き伸ばして書いているような感じでした。
 「第5章 これが私のプチクリ道」は岡田斗司夫の半生記としておもしろく読むことができました。

◎プロクリの大変さについて
 プロになることは、プロのクリエイターの仕事というのは、そんなに素晴らしいものでしょうか?

 知り合いの映画監督・中野貴雄さんの話をします。
 彼はカルト系の映像作家で、日本よりもフランスなどで有名な作家性の強い監督です。
「いまやってるバイト、AVのモザイク入れなんですよ」
 中野監督は笑って教えてくれました。
 発売前のアダルトビデオを受け取って、映ってはいけない性器などの映像にひとコマずつモザイク処理をかける。たしかに誰かがやらなくてはいけない仕事です。(中略)
「最初は嬉しいでしょうけど、15分で飽きそうですね」と訊くと、「5分で飽きます」と真顔で答えてくれました。
(中略)
でも「プロの映画監督」と自他に認めるような人の多くには、こういう仕事しかない、というのが現実なのです。(pp.10〜11)

※岡田斗司夫「プチクリ」公式ページ
岡田斗司夫

  1. 2006/04/07(金) 08:01:11|
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